京都大学 大学院 理学研究科 地球惑星科学専攻、理学部 地球惑星科学系

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学部教育

地球惑星科学系(地球物理学分野)を専攻しようとする諸君へ

 地球物理学とは、地球内部から人工飛翔体によって直接観測可能な宇宙空間(太陽系空間)に至る領域を研究対象とし、その空間構造、物質の存在形態、動的現象の物理メカニズムなどを、観測、データ解析、室内実験、数値実験、理論を通して解明する学問である。研究対象によって、大きく、固体地球物理学、流体地球物理学、太陽地球系物理学の3分野に分けることができる。近年では、各分野の深化とともに、地球から太陽系を、相互作用する一つのシステムとして捉える「地球惑星システム科学」という視点も一般的になってきた。さらには、数学、物理学、計算機科学などと密接に関連する学際的な研究分野も生まれつつある。

地球惑星科学系(地質学鉱物学分野)を専攻しようとする諸君へ

 地質学鉱物学とは、地球上で現在進行している様々な現象の解明とともに、46億年に及ぶ地球の歴史を明らかにする学問分野である。特に鉱物、岩石、化石、地層など具体的な物質を扱うことがその特徴である。地質学鉱物学教室では、地質科学を中心とした地球惑星科学の多様な研究対象やこの分野に特有な研究方法について、今まで地球科学を学ぶ機会の少なかった人を含めて、4回生の終わりまでに基礎が身に付くようにカリキュラムを組んでいる。
 地質学鉱物学教室で行われている研究は主に

  1. 岩石や鉱物、隕石など地球や惑星を構成する物質の状態や構造に関する、原子配列レベル(数オングストローム)から地球規模(数万キロメートル)スケールでの解析による、その成因と発展過程の研究
  2. 地殻・マントルと地球表層環境の長期変動に関する年代・同位体化学と変形解析による研究
  3. 地史を通じた地球表層の変遷と、そこに棲んできた生物進化の歴史に関する研究
  4. 試料の化学組成・同位体組成分析を通じて、試料の形成年代や形成当時の物理化学的環境の情報を引き出し、46億年にわたる地球や太陽系の進化と生命進化・生体機能を解明する研究
などである。

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