地球惑星科学専攻 地球科学輻合部特別講演会

日時: 2010年2月23日(火) 14:00 - 15:30
場所: 京都大学理学部1号館 566号室
題目: SELENE(かぐや)カメラによる月の縦穴の発見 〜我々はそこに何をみるのか〜
講演者: 春山 純一 氏 (JAXA宇宙科学研究本部 固体惑星科学研究系)

講演要旨:
 講演者らのグループは、SELENE搭載地形カメラとマルチバンドイメージャ
により、月面に縦穴を発見した。それは、月表側、嵐の大洋の中心ほどに
広がるマリウス丘群という、過去において活発な火山活動が みられたで
あろうと推測される場所に位置していた。この縦穴は、溶岩チューブに連な
るものと考えられるが、溶岩チューブは、その存在や広がりなどは科学的
に興味深いものであり、将来の有人・無人の月面探査、月面活動における
有効な拠点候補という観点からも、重要である。
 われわれが実際に何を見たのか?その下に存在する可能性がある空洞
(溶岩チューブ)とは?これらの発見の意義は?それらについて解説しながら、
かぐやで発見された縦穴について紹介する。

なお、今回発見された縦穴に関する説明ならびに縦穴付近の動画は、次の
かぐや画像ギャラリにアップされている。
http://wms.selene.jaxa.jp/

問い合わせ先: 町田 忍