1.はじめに
2005年9月8日から11日かけて白浜及び潮岬において気象海象実習が行われた。実習には気象や海洋、地球電磁気、人間環境学などの幅広い分野から18名の学生が参加した。本稿ではその実習での活動内容について報告する。
2.講義および実習内容
本実習では大気、海洋、地形や地層に関する4つの講義と2つの実習が実施された。その主な内容は以下の通りである。
<講義>
・大気境界層での水・エネルギー循環とその観測について(担当:林 泰一助教授)
・大気に及ぼす山の影響について(山岳波など)(担当:里村 雄彦助教授)
・京都大学21世紀COEプログラム KAGI21におけるこれまでの研究・教育活動と今後の展 望および指針について(担当:余田 成男教授)
・白浜海象観測所の観測塔について、その設置目的、概要およびその研究課題について (担当:芹沢 重厚助手)
・地形と地層が語る水と風の営力について(担当:竹村 恵二教授)
<実習>
・大気境界層観測の実際(潮岬風力実験所において)(担当:林 泰一助教授)
・白浜海象観測所の観測鉄塔見学(担当:芹沢 重厚助手)
・白浜の地形について(実際に散策しながら)(担当:竹村 恵二教授)
写真1 実習の様子(潮岬風力実験所にて)
写真2 白浜海象観測所の観測鉄塔
3.気象庁観測所の見学
上記の講義と実習に加えて、気象庁の潮岬測候所の見学を行った。潮岬測候所ではまず、ルーチンの午前9時の気球放球とデータ受信の様子について見学させていただいた。さらに、予報などの日常の業務内容について、また地上気象観測についてその概要と観測設備の説明をしていただいた。
写真3 高層観測の見学風景(潮岬測候所にて)
写真4 地上気象観測設備の説明(潮岬測候所にて)