京都大学21世紀COEプログラム 活地球圏の変動解明 アジア・オセアニアから世界への発信

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チュラロンコン大学でのGPS用測定点の設置とテスト観測

福田洋一

タイのバンコクでは、2005年9月にタイ気象局地震観測部において絶対重力測定を実施したが、今後、地下水変動による重力変化や地盤沈下を調べる目的で、市街地での重力測定やGPS測定を実施する計画を進めている。この計画に関連し、2007年3月19日〜24日の間、バンコク市内および周辺地域での測定点候補地の予備調査を実施するとともに、今後のGPS測定の参照点としてチュラロンコン大学理学部の20階建てビルの屋上に新たにGPS用の基準点を設置し(写真1,2)、市街地で高速静止法によるGPSテスト測定や、タイ気象局のGPS点との比較観測などを実施した(写真3)。GPS基準点はアンテナ用のボルトをモルタルで固定したもので、今後、高速静止の参照点としての利用以外にも、GPSキャンペーン観測や、将来、条件が整えば、連続観測を実施することも可能である。なお、GPSテスト観測には、KAGIオフィスで実施しているセミナーシリーズの実習として、チュラロンコン大学理学部の学生も参加し(写真4)、また、滞在期間中に関連した話題についてのミニ・セミナーも行った(写真5)。

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GPS基準点設置風景

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GPSアンテナとKAGIオフィース橋爪教授

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タイ気象局のGPS点との比較観測

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高速静止GPSテスト観測

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KAGIオフィース内でのミニ・セミナー

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