平成16年30

 

1回活地球圏科学国際サマースクール開催

 

学術情報メディアセンター

センター 

松山  隆司  殿

 

京都大学21世紀COEプログラム

「活地球圏の変動解明」拠点リーダー

理学研究科地球惑星科学専攻 教授

余田  茂男

 

 

 

インドネシア・バンドン工大との遠隔会議に係る協力依頼について

 

 

 

京都大学2004121世紀COECOEプログラム「活地球圏の変動解明: アジア・オセアニアから世界への発信(KAGI21)7月11-26日インドネシアバンドン工科大学(ITB)において第1回活地球圏科学国際サマースクールを開校してい淡路・瀬戸口・竹本・津田・MORI・余田の6教授が赴き、アジアセアニア13カ国から50名の若手研究者大学院生学大学院生8名を含む)を集めて活地球圏に関する講義実習を行った毎日6時間2週間の講義・演習を行い、その後3班に分かれて京都大学赤道大気レーダーとメラピ火山でのフィールド実習、ITBでのコンピュータ実習った

は平成1515年度より理学研究科地球惑星科学専攻、生存圏研究所、防災研究所の共同で研究教育活動を開始しております

本プログラムでは、人間活動の時間スケールで変動し、人と自然の共生をはかる上で重要な空間領域を「活地球圏」と定義し、その変動解明を主な研究対象としています。とりわけ、の目的は、地球上の最大の変動域であるアジア・オセアニアにおいてこれまで積極的に展開してきた地球流体圏・固体圏に関するフィールド研究一層発展させ突破口に、「活地球圏」に関する世界最高水準の研究教育拠点構築することを目指していを形成ます。同時にすることにあります。本拠点では、人間活動の時間スケールで変動し、人と自然の共生をはかる上で重要な空間領域を「活地球圏」と定義し、そこでの変動を主な研究対象とします。「活地球圏」の変動現象は、多重の時間空間スケールで複合的に生じている点に特徴があり、従来の地球科学諸分野の枠組みを超えたもので。我々は、「同業異分野の研究者が混在する活地球圏を覗くルツボ」を形成することにより、これまで積極的に展開してきたアジア・オセアニアでのフィールド研究を一層発展させ、「地球の現代史」としての「活地球圏科学」を創生します。これらの研究教育活動を基軸に国際教育プログラムを海外協力校で毎年実施して国内外の有能な若手研究者育成欧米に伍する地球科学分野での新たな極をアジア・オセアニアに構築したいと思ってすることを目指しています

 

http://kagi.coe21.kyoto-u.ac.jp/jp/index.html

スクール期間中の17日(土)には、ITB地球科学鉱物工学部共催で公開シンポジウムを開催し。本学からは尾池和夫総長をはじ当地域でのフィールド研究で実績を残してこられた加藤・西村・田中の3名誉教授加わりインドネシアの大学・研究機関から主要研究者を招いて活地球圏科学の創生に関する研究討論を行った同時に、日本時間の10時45分より、本学学術情報メディアセンター入倉孝次郎国際交流担当副学長をはじめKAGI21関係者100名近くが集まり、人工南館201号室

このプログラムの主要なを支える基盤課題であるとして「先端計測法開発と海外研究教育拠点課題リーダー:生存圏研教授、津田敏隆では、先端的計測・実験技術の開発活地球圏の変動解明:アジア、オセアニアから世界への発信

 

 

地球科学分野横断型の斬新な地球計測法開発を進めるとともに、海外研究教育拠点を構築して国際共同研究を推進ています。この活動の

一環として、平成15年10月にインドネシアのバンドン工科大学(ITB)にKAGI21のサテライトオフィスを開設しました。今年度は、このサテライトオフィスと京都大学衛星および地上系高速ネットワークでシンポジウム会場と双方向に画像音声情報を交換することにより広範な研究交流を行った。

 

 

12オープニングセレモニー後の記念撮影。津田教授の右隣は来賓の塚本勝インドネシア共和国研究・技術担当国務大臣顧問(文部科学省からの出向)

 

受講風景全員に分厚い講義ノートを配った。

 

を用いたIPネットワークおよび地上系高速ネットワークで接続して情報交換

16日午前の尾池総長による地震学特別講義。講義風景は遠隔会議システムで別の教室の地元受講生にも届けられた(テレビ画面)。


 

コンピュータ実習の様子今回サマースクールのためにK2地球流体力学コンピュータ実習教材を開発し、マニュアルを整備した。ソフトとマニュアルをCDに焼いて参加者全員に配布した。

 

17日の公開シンポジウムで、本学学術情報メディアセンター入倉孝次郎国際交流担当副学長(右のスクリーン中の最前列)とメッセージ交換をする Sri Widiyantoro 地球物理学気象学科長。彼は、本学の地球物理学教室で大学院修士課程を終え、オーストラリアで博士学位を得ている。


ITBのサテライトオフィスで加藤・田中の両名誉教授を囲んで。竹本教授の左隣から加藤教授、田中教授、右隣は秘書のAyuさん。

 

 

18Tangkuban Parahu火山フィールド実習。中央火口付近にて、KAGI21のリュックと帽子姿が多い。

 

問い合わせ先理学研究科 福田洋一(内3912)・平島崇男(内4171)し、国際共同でデータ解析・解釈を行うこと(Virtual Geoscience)、並びに、活地球圏に関する集中講義実施すべく準備を進めて参りましたれらを遂行するために、京都大学とバンドン工大との間で遠隔会議・講義を行う必要が生じました。

つきましては、貴センターにこの事業の実施にあたり、下記のとおりご協力を賜りたく存じます。ご多用中誠に恐縮ですが、ご配慮下さいますようお願い申し上げます。

 

 

 

日時: 平成16712日(月)午後3:00 – 5:00

平成16717(土)午前10:30 - 12:30

会場: 学術情報メディアセンター南館、遠隔講義室

    バンドン工科大学(ITB)、講堂

内容: KAGI21711-25ITBで実施する国際サマースクールの一環として17日に開催されるopen seminar plenary session (余田拠点リーダー、尾池京大総長、K. Kadiman ITB学長の講演)を京都大学に配信する。また、これに先立ち12日に接続試験を行う。なお、今年度の後半には、ITB-京大の遠隔講義を試験実施する(詳細日程は調整中)

協力依頼事項: 上記における、京大とITB間の双方向通信、講義室の利用、ならびに事業実施のための事前準備および必要機材、要員配置。

 

 

連絡先: 生存圏研究所教授 津田敏隆

0774-38-3804   tsuda@rish.kyoto-u.ac.jpタイをはじめとする東南アジア展開されている、地球流体圏固体圏する多目的観測ネットワークでられる情報、衛星いたIPネットワークおよび地上系高速ネットワークにより交換、国際共同でデータ解析解釈Virtual Geoscience 実験的試行する

 

 

 

 

研究グループは、インドネシア・タイなどの東南アジア諸国の研究機関・大学と国際共同で、地球流体圏・固体圏に関する多種多様な現地観測を行っている(例えば、スマトラ島の赤道大気レーダー、バンドンの絶対重力計測定)。これらの多目的観測ネットワークで取得されるデータは従来個別に解析されていたが、活地球圏の現象を総合的に解明するには、種々のデータを自在に相互比較することが重要である。この実験では、多様なデータを地上・衛星高速ネットワークで交換し、国内外の複数の研究拠点で同時参観しつつ、解析および科学的解釈を進める。

相手方機関:情報通信研究機構(NICT)、インドネシア:バンドン工科大学(ITB)、気象庁(BMG)、航空宇宙庁(LAPAN)、タイ:チュラロンコン大学など

体制:実験実施(特に海外の大学との間)については情報通信研究機構(NICT)の指導に従い、国内外の研究拠点にて研究者が Virtual Geoscience に参加する。