京都大学21世紀COEプログラム 活地球圏の変動解明 アジア・オセアニアから世界への発信

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タイ・バンコクおよびチェンマイにおける絶対重力測定

福田洋一・東 敏博

京都大学大学院理学研究科と国土交通省国土地理院は、東アジアにおける絶対重力基準網の確立を目的の一つとして、2002年から中国・インドネシア・マレーシア・台湾において絶対重力測定を行ってきているが、2005年9月、タイにおいて絶対重力測定を実施した。使用した絶対重力計は、京都大学所有のMicro-g Solutions 社製FG5である。
今回、チュラロンコン大学理学部とKAGI21オフィスの全面的な協力のもとに、まず、バンコク市内にあるタイ気象局地震観測部において、絶対重力測定を4日間実施した。その後、チェンマイ市に移動し、チェンマイ地震観測所において5日間の測定を行った。決定された絶対重力値は、今後、タイにおける重力基準網の構築・強化とともに、地震や地下水変動による重力変化の検出に貢献できると期待される。
今回の観測では、特に、チュラロンコン大学のProf. Michio HASHIZUME、Mr. Nithiwatthn CHOOSAKUL、チェンマイ大学のDr. Siriporn CHAISRIにお世話になった。なお、Mr. N. CHOOSAKULと Dr. S. CHAISRIは、今年8月にバンドンで開催された第2回サマースクールに参加している。

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バンコクー1:バンコクでの絶対重力測定

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バンコクー2:タイ気象局地震観測部、この建物の1階で測定。

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チェンマイー1:チェンマイでの絶対重力測定

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チェンマイー2:チェンマイ地震観測所、左手の建物で測定。

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