京都大学21世紀COEプログラム 活地球圏の変動解明 アジア・オセアニアから世界への発信

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APRU/AEARU Research Symposium 2005 報告

久家

2005年8月31日(水)〜9月2日(金)、京都大学時計台百周年記念館において、環太平洋大学協会(APRU)・東アジア研究型大学協会(AEARU)による国際研究シンポジウム「Earthquake Hazards around the Pacific Rim - Prediction and Disaster Prevention -」 が開催され、一部のプログラムをKAGI21が共催した。本シンポジウム実行委員会には、James J. Mori(実行委員長)、堤浩之、久家慶子がKAGI21から参加した。KAGI21は、シンポジウム会期中にブース展示(写真1)を行うとともに、9月2日のworkshopと花折断層巡検を共催した。シンポジウムには国内外から100名を超える参加者があり、招待講演を中心とした基調口頭講演がはじめの2日間で行われた。また、ポスターによる学生の研究発表が奨励され、優秀ポスターとして、理学研究科地質鉱物学教室の藤野滋弘氏、防災研究所地震防災研究部門のSuncheon Park氏、守田匡宏氏の3院生が表彰された。いずれもKAGI21に関連する研究である。9月2日のworkshop(午前)と花折断層巡検(午後)には、約20〜30名が参加。Workshopのテーマは、地震の起こり方から地球の内部構造まで多岐にわたった。学外からJohn Vidale氏(UCLA), Miaki Ishii氏 (UCSD;写真2)、纐纈一起氏(東京大)が講演を行うとともに、約半数の講演を京都大学の大学院生やKAGI21研究員が行い、若い研究者たちにとって貴重な経験の場となった。彼らのよく準備された発表から、地震の起こり方とasperityの関係などに関して、活発な議論が行われた。花折断層巡検は、堤浩之氏引率のもと、総合博物館に始まり(写真3)、断層の作り出した地形を北白川、詩仙堂、吉田山(写真4)へとたどった。暑い1日であったが、国外からの参加者を含め、それぞれに楽しんだ。

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(写真1)KAGI21の展示ブース

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(写真2)workshopでのIshii氏の講演のようす

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(写真3)花折断層巡検における総合博物館での説明のようす

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(写真4)吉田山・花折断層上での巡検参加者の記念撮影

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