京都大学21世紀COEプログラム 活地球圏の変動解明 アジア・オセアニアから世界への発信

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活地球圏セミナー 第6回 (2004年11月17日)

◆「チベット高原の大気陸面過程」
  石川 裕彦 (防災研究所)

 平均標高4000mを越えるチベット高原は対流圏中層を直接加熱し、 アジアモンスーンの駆動源の1つであるといわれている。では、その加熱量は 一体どれくらいなのか。1998年から始まったGAME/Tibet、これに引き続いて 実施されたCamp-Tibetで実施してきた高原上での観測と衛星データを用いた 解析を合わせ、これまでにわかってきたことを概観する。

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◆「岩石の摩擦熔融実験 ― シュードタキライト形成時の断層の温度上昇と力学特性」
  堤 昭人(理学研究科地球惑星科学専攻)

  シュードタキライトは断層沿いに産出する黒色脈状の岩石の名称である.この岩石 は,内部に熔融の痕跡が認められる場合のあることから,地震時の摩擦発熱により岩 石が熔けるほど高温になったことを示す,いわば“地震の化石”として古くから知ら れている.最近の例では,野島断層や四国四万十帯の断層においてシュードタキライ トが確認されたとの報告があり,地震発生との関連で広く注目を集めている。ここで は,実験室における岩石の高速摩擦実験でシュードタキライトを形成し(岩石を熔か し),摩擦熔融を伴う領域での岩石摩擦の性質や断層面の温度上昇の様子を実測した 結果を紹介する。

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