京都大学 大学院 理学研究科 地球惑星科学専攻、理学部 地球惑星科学系

MENUMENU

修士論文賞

地球惑星科学専攻では、平成22年度より、優秀な修士論文を顕彰することを目的として、当専攻(分野)の教員が修士論文と発表会の内容を総合的に評価し、地球惑星科学専攻修士論文賞を授与しています。
これまでの受賞者と論文表題は以下の通りです。

平成28年度

  • 藤原 泰:水面波の直接数値計算を用いたLangmuir循環の力学に関する研究
  • 伊東 優治:GNSSデータを用いた2003年十勝沖地震の余効変動のモデル化

写真:左から、吉川裕(准教授)/藤原泰/伊東優治/西村卓也(准教授)

藤原泰さんのコメント

このたびは、修士論文賞をいただき大変嬉しく思います。指導教員の吉川裕先生をはじめ、共同研究者である松村義正博士、論文および発表を審査いただいた先生方、また2年間の研究でご助力・ご助言を下さった多くの方々に深く感謝を申し上げます。研究のいちばんの魅力は、困難な問題に対し独創的に挑戦できることだと感じています。初めは先行研究一つ一つの主張を追うので精一杯で、自分の数値実験結果でも目の前にあるデータが何を示しているのか、そもそも物理的な意味をもつのか数値的誤差なのかすらも見えずに落ち込むこともありました。しかし、論文や教科書を読み重ねたり、自分の手で様々な理論計算・実験・解析を試みたりする中で、自分なりの理論・現象に対する理解や実験結果に対する感覚が身についてきました。それらをたよりに複雑なデータの山から意味のある情報を引き出せた時の喜びは、研究に従事するものの特権だと思います。そのような喜びをまた味わうためにも、今後とも努力していく所存です。

伊東優治さんのコメント

修士論文賞をいただき、大変嬉しく思います。このような評価をいただける研究ができたのは、第一に指導教員の西村卓也先生の日々の丁寧な指導のおかげです。また、私の研究を聴き、意見をくださった先生方や先輩、後輩のおかげでもあります。皆さまに厚く御礼申し上げます。私が研究を進めることができたのは、多くの先行研究に目を通すことと、ただ考えるだけでなく実際に作業しながら考えることを心がけたためです。研究を始めた当初は大まかなテーマは決まっていたものの、(今以上に)自らの研究の目標や位置付けがわかりませんでした。しかし、多くの論文を読み実際に自らの研究に適用することで、徐々に自らの研究の方向性が見えてきました。また、考えた案をとにかく試して見ることで失敗しながらも研究を少しずつ先へと進めることができました。自分で手を動かした経験は論文を読む時にも役立つ一方、論文から仕入れた方法で研究が進んだこともあり、どちらか一方が欠けると上手くいかなかっただろうと思います。

平成27年度

  • 佐々木 拓也:化学気候モデルの力学場・化学場の特徴について
  • 小池 俊貴:2010-2014年に琉球弧南西部で発生したSSEの地殻変動解析
  • 石山 悠和:沈み込み帯における高圧変成岩上昇時の流体活動―三波川変成帯別子地域の例

写真:左から、小池俊貴/佐々木拓也/石山悠和

佐々木拓也さんのコメント

修士論文賞をいただき大変嬉しく思っております。指導教官である塩谷先生や論文審査の先生方、発表を聞いてくださった方々に感謝いたします。私は数値モデルのデータ解析による研究で賞をいただきましたが、この研究を通して多くのことを学びました。ここでは具体的にそれらについて書くのではなく(人により異なると思われるため)、一般的と思われることを一つだけ書きます。それは『やればやるだけ返ってくる』ということです。私は研究手法の性質上ひたすら図を描いては考えるということを繰り返していました。何百枚という図を描き、その大半は修士論文に載せない図となりましたが、図の描画や解釈で研究内容に対する理解が深まり、表現力や考察力が少しずつついていきました。表面だけをなぞるようなことをしても結果は出ないでしょうし、面白くなかったと思います。また、楽しい結果ではなくとも、意味のある結果ばかりだったと感じます。

小池俊貴さんのコメント

修士論文賞を受賞でき、大変嬉しく思います。この結果は、指導教員の西村先生をはじめ、地震予知研究センターの先生方や学生など、この2年間で関わった多くの人のおかげです。この2年間を思い返すと、研究が思ったように進まない時期が圧倒的に長く、時折研究から逃げることもありました。しかし、先生方が尽力されたおかげで、国内外を問わず多くの学生や研究者と関わる機会を得ました。その関わりの中で多くの刺激を受けたことが研究の大きなモチベーションになり、なんとか研究を続けることができたと感じています。この2年間で私が最も後悔しているのは、研究成果を多くの人に批評してもらう機会を十分に持つことができなかったことです。これについては反省し、今後に活かしたいと考えています。これから修士論文を執筆する方々は、私を反面教師として結果を多くの人に批評してもらい、悔いのない研究をしていただければと思います。

平成26年度

  • 川嶋 一生:非一様薄層導体近似を用いた三次元津波ダイナモ数値シミュレーション
  • 林 悠平:竜巻様渦の遷移に関する数値実験
  • 増田 慧:代用電荷法的手法による山越え気流の数値計算
  • 佐藤 永太郎:冷たい沈み込み帯におけるローソン石青色片岩の岩石学的特徴と役割:九州・八代地域、黒瀬川帯、箱石サブユニットの例

写真:左から、川嶋一生/林悠平/増田慧

写真:左から、佐藤永太郎/平島崇男(教授)

平成25年度

  • 佐藤 佳世子:2011年東北地方太平洋沖地震本震及び最大余震における大阪堆積盆地での長周期地震動
  • 中野 真帆:2009年パダン地震が引き起こした崩壊性地すべりの地形・地質的特徴―古期風化帯に載った降下軽石堆積物の風化と地形発達史から見た崩壊の発生場―
  • 山田 圭太郎:別府湾における過去3000年間のイベント堆積物

写真:左から、余田成男(教授)/中野真帆/佐藤佳世子/山田圭太郎

平成24年度

  • 遠藤 寛也:静止気象衛星MTSAT-2,Fengyun-2Eを用いた雲粒有効半径算出手法の開発
  • 中村 紗都子:THEMIS衛星データを用いた電磁イオンサイクロトロントリガード・エミッションの解析
  • 穂積 裕太:国際宇宙ステーションからのリム方向撮像観測による地球超高層大気プラズマ構造の研究
  • 土谷 成輝:Multiple growth timings of garnet recorded in an eclogite and its prograde /P-T/ path deduced from inclusion minerals in garnet from the Kotsu area of the Sanbagawa metamorphic belt, eastern Shikoku, Japan
  • 東野 文子:Chlorine-rich fluid activity during granulite facies metamorphism in the continental collision zone- An example from the Sor Rondane Mountains, East Antarctica

写真:左から、遠藤寛也/中村紗都子/穂積裕太

写真:左から、河上哲生(助教・当時)/東野文子/土谷成輝/平島崇男(教授)

平成23年度

  • 吉田 健太:Fluid inclusions with high Li/B ratio found from the Besshi district of the Sanbagawa belt : their chemical and petrological characteristics and implications
  • 大谷 真紀子:大規模準動的地震発生サイクルシミュレーション
  • 谷口 藍奈:衛星搭載マイクロ波放射計降雨推定における地形性降雨判別手法の開発
  • 廣瀬 成章:津軽暖流渦の発達・衰退の力学過程における短周期擾乱の役割についての研究

写真:左から、平島崇男(教授)/吉田健太

写真:左から、廣瀬成章/大谷真紀子

平成22年度

  • 原田 裕己:かぐや衛星観測によって見い出された電子・イオンの"gyro-loss" 効果
  • 原田 昌:f平面二層浅水系におけるジェットからの重力波放射について
  • 瀧口 正治:茨城県沖で繰り返し発生する海溝型大地震の広帯域強震記録を用いた震源過程の推定と比較
  • 中村 文:Estimation of the behavior of fluid and melt during high-temperature metamorphism by focusing on elements with various diffusivities
  • 牲川 菜月:Theoretical and experimental study on the formation of stable phase crystal under the Ostwald's step rule

写真:左から、原田裕己/原田昌/瀧口正治

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